5月のはなし

5月終わってしまうのか、はやいなあ。
5月が終わるということはもうすぐ年をとってしまうのだけど、はたちの年は本も映画も展覧会もそれまでよりたくさん摂取したし(消化できているかはわからない)、来し方でも行く先でもなく今(はたち)の頭じゃないとわからなかっただろうなって思ったこともたくさんあったから、今まででいちばんいい年だったんじゃないかなって思います。
毎年こう思えたらうれしいけど、これからは「もっと早く知っていればよかった」と思うことが増えるんだろうなあ。だからといって急いであれこれ食べても気持ち悪くなって吐き戻すだけなのでうまいぐあいに取りこんでいけたらなあというのが21歳の目標です。まだなってないけど。

そういうことで、5月にふれたものもの。
メモさぼったり日記やめたりしたので不足あるかもだ(いいわけ)


・小説とか
神聖喜劇』3〜5
やっとこぜんぶ読めた、けど先月書いたのと同じような感想のまま。
評読んでるとやはりわたしは笑いに疎いなあと思う

『醜の歴史』
図版眺めて拾い読みしたぐらいだけどいずれ読破したい、すべき本。
バフチンはすけべ。

『野火』
蛭を、俺の血を吸ったかわいいそいつを食べてやったみたいな文にぞわぞわしてたら読み終わってた

眠れる美女
初めてちゃんと川端康成読んだ気がする。人形が好きなんだなと思いました

「悪妻論」
聡明な悪女はそそるわみたいな話だっけ?

『ハーモニー』
伊藤計劃。ちょろちょろ出てくるパロディにウウとなりつつ最後はウワーってなった。
パプリカとか攻殻っぽいかんじになるのだろうか、ぜひ劇場アニメで観たいね

『迷路のなかで』
読まなきゃいけない本じゃなかったらぜったい読まないだろう本。
これを消化できたら挟み撃ちもドグラマグラも読めるぞと思う(たぶん)

『エロティシズム』
先の美食倶楽部を受けてこれくらい読んどけと言われたので読み始めたけどロブグリエとかいう迷路メーカーが足引きずり込んできたので休憩中。
エロをこんなにまじめに考えていいのかしらとさえ思う


・まんが
藤子・F・不二雄全集「初期SF短編集」「ポコニャン
ポコニャンかわいすぎワロタ

アドルフに告ぐ」4,5
ほーん…ほー…ほう…


・映画
「アース」
すごく打たれたんだけどどう還元していいかわからない…
そこでは当たり前の生のありようなのにと思うとあれこれ言うのがなんだかなあ

イノセンス
途中でわからんくなってしまった
画がすごくすごかった(こなみ)

ノートルダムの鐘」
オープニングがとってもいい。
けど、喋る無機物と悪役が殺されてハッピーエンドになるのは苦手だな。
フロローがエスメラルダたんの髪きもひぃ〜ハフ〜ン!!ってなってるとこと、異形のものは報われないとこがよかったです。

「CHICAGO」
期待していたほどではなかったけどレニー・ゼルウィガーがすごく可愛らしかった。

美女と野獣
ベルが思っていたよりずっと身勝手な女でびっくりした。
物語の起点となる「禁止を破る」行為、ディズニーに限らずとくに少女漫画に多いと思うけど、これやるヒロインはたいてい事が起こっても逆ギレするか開き直るかで気に入らないんですね、かといって破ってくれなきゃ話も始まらんけど
わたしがコツコツまじめタイプだから禁止を破りひとに迷惑をかけて敵(かたき)役を殺すという手段をとっても王子様に好かれたり幸せになったりできるヒロインが気に入らないのかもしれない(映画観るなよ)
あとディズニープリンセスのあたしちょっとものを言いたいんだけどわかってくれないかしら…みたいなまゆげが無理

と当時の感想メモに書いておりました

「「エロ事師たち」より 人類学入門」
登場人物がわからなくなって飛ばし飛ばし。
何度も何度も出てくる窓の外から覗くような構図とシーンを止めた写真みたいなカットが印象的だった。
最後スブやんは死なない。春の発狂シーンがよかった

ハイスクール・ミュージカル」1,2
ダンスはださめ。メインの女の子たちかわいかった
1の導入はすごくよかったけど、トロイの身勝手さは気になるし、
ガブリエラはなぜもろもろと許してしまうのか、しずかちゃん(ドラえもん)の事なかれ主義的ダメ男製造機の影がちらりと見える。
ショーペンは1のおわりであんなアプローチかけといて2の所業。でも彼女の歌う曲はけっこう好き。
主人公カップル性別逆版のご近所物語っぽい

ざくろの色」
映像詩編。クラッシュフェチの気持ちがすこしわかった。せりふがないぶんたまの音楽がすごく耳に残る。
少年と青年の顔がとてもきれいなのに驚いた。画質よかったら色彩はもっと目についたかも。
詩人のことはべつに調べたりしないと思うけれどべつの映像作品も観たい。

好色一代男
アニメ。90年のものだけど映像も音楽もすごくきれい。
原作読んだことないけど読まなくてはと思いました。こういう、間のある、ゆっくりとしたアニメって最近あるのかな?
エロだけど落ちついてて、背景とかガヤもすごくよかったです

「肉」
食人映画。弟君の指フェラ相手が次女か青年だったら映画館で暴発かますとこでした。怖いのきらいだからホラーあんまり見ないんであれだけど日本ぽいこわさの演出してるかんじがした
人肉シチューの盛りつけが汚いとことオヤジの手にナイフ突き刺すとこがよかったです。
チェロの使いかたがにくい(ギャグじゃないです)

ほか
・寄席に行ったり
・動物園に行ったり
・タップ観に行ったり
荒川修作天命反転その先展を見に行ったり
・築地に行ったり
そうそう、汐留のアド・ミュージアムがすごくよかったです。
鉄のマインドもよかったけど、常設展示だけでもCMがたくさん見られて楽しい

冊数にしても感想内容にしても今月は本読まなかったなあ…
ところで最近身のまわりでいろいろとあって、生き死にとか女とそうでないこととかいうトピックに目を向けることがあったのだけど、これはまだこうだと言うにははやい気がするのであたためておきます。
なまで感じられていいことだったとのみ。

6月からは日記やめたかわりにその日のことを簡単に手帳へ残そうと思います